ドローシュに到着したその日、
チトラール王家の末裔が住むという宮殿を訪れた。
(宮殿といっても、おそらく多くの人が想像するような
立派で豪華なそれとはかけ離れている。
大きめの家に広い庭が付いた程度の質素な場所)
そこでお会いした王子にお話をうかがったところ
翌日この場所で、王子の妹の結婚式があるということだった。
「君のことを、結婚式に招待するよ。よければ来てくれないか?」
と初対面にもかかわらず結婚式に招待され、
「ぜひ、参加したいです」と二つ返事で参加を決めた。
:
翌日。
式が始まる予定の時間に会場に着くと、
まだ準備の真っ最中のようだった。
女性の化粧ルームに通される。
そこには、普段この地域ではブルカにより滅多に見ることのできない、
若くて美しい女性たちが集まり
化粧をしたり、ヘアスタイルを整えたりしている。
30分もするとようやく式の準備が整ったのか、会場に移動。
会場は、女性と男性、それぞれ部屋が分かれている。
私は外国人なのでどちらの部屋にもいくことができたけれど、
メインの女性会場へ。
こちらの会場にいるのは女性と子供たち、
男性は、カメラマンと数人の親族のみ。
まずは新婦が入場し、
次は、新郎。
式次第のようなものはほとんどないようで、
食べ物がバイキング形式で出され、
親族、友人同士で自由に語らい、
美味しいご飯を食べながら過ごす。
お祈りの時間が来ると年配の女性たちは祈り始める。
子どもたちは、式などお構いなしに遊びまわっている。
なんとフリースタイルな結婚式だろう、と思いつつも、
ほのぼのとしていて温かく、気軽で、ゆる〜い感じの式で
これはこれでとても素敵だと思った。
式の間、私もあちこち回って子どもたちと遊んだり、
女性たちともいろんな人と話しをさせていただいた。
ここにいるのはみんな王族の女性たち。
それぞれ方々で高い水準の教育を受けているようで、流暢な英語を話す。
この地域のイスラム女性たちは写真がNGなのかと思っていたけど
彼女たちはリベラル派なようで、写真もたくさん撮らせてくれた。
明るくて、快活な女性が多かった。
突然の訪問にもかかわらず、
快く受け入れてくれた彼女たちに感謝したい。
***
最後に。
「この地域に暮らす人たちって、男性も子どもたちも、
みんな綺麗な顔立ちをしてるよね。
女性もさぞ美しいだろうに、その姿を拝めないのは本当に残念。
見てみたいなぁ。。。」
という、男性陣の兼ねてからの要望にお応えして(?)笑
パキスタン北西部ドローシュの女性たちの、
普段見ることのできない美しきその姿を大公開!
2018年10月 訪
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