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2019年8月15日木曜日

近所のスーパーのこと。






近頃、食品スーパーに行くのが楽しい。




今、私が住んでいるところは、
家から自転車に乗って15分圏内に、
スーパーマーケットが3つも4つもある。



そんなの普通じゃない?
と言うひとも、中にはいるかもしれないけれど、
ここ数年、辺鄙な地域で生活してきた私にとっては、
ちっとも普通なことではない。




とくに、2年と8ヶ月の間暮らしていた小笠原諸島の父島は、
食料自給率が低く、多くの食品を、内地からの輸入に依存していた。
週に1回の船で、内地から送られてくる食品は、
船が波止場に入港したその日の午後に、島の小さな商店に並ぶ。
私は何よりも野菜が大好きなので、色々な野菜を買いたいのだけど、
24時間の船旅を得て島にたどり着いた野菜なので
当然鮮度は落ちるし、値段も高い。
その日は、閉店時間になるギリギリまで、
狭い店内が人でごった返し、レジには長蛇の列が延々と続く。
そしてもう次の日には、半分くらいの野菜はすでに品切れとなり、
野菜コーナーの空いた空間には、ほんのわずかな地物野菜が新たに加わるのみである。



仕事の関係上、入港日に買い物に行けることが少なかった私は、
欲しいと思う野菜はなかなか手に入れることができず、
商店に行き、陳列されている野菜の中で
つくれる料理を頭の中で描きだし、買い物をするというのが常だった。



不便だったけど、限られた材料の中で工夫して料理を作るということが、
得意になったのでそれはそれでよかったと思うのだけど。







・・・と。こういった環境で長いこと生活していたものだから、
今いる環境のありがたみを、ひしひしと感じるのだ。



私が一番気に入って頻繁に利用している近所のスーパーは、
地元の人から言わせると「値段が高い」らしいのだが、
これまでいた場所の物価を考えると、「どこが?」と思ってしまう。
こんなに種類豊富で新鮮な野菜や果物が、この値段で、いつでも手に入るなんて、
これまでの暮らしを考えれば、夢のようなことである。



このスーパーがお気に入りな理由は、
地元農家さんの直売コーナーが大体的に設けられている点である。


正午くらいにスーパーに行くと、よく、
おそらく収穫を終えたばかりの百姓姿の農家さんが、
大切そうに、野菜を一つ一つ丁寧に並べている姿を目にする。



汗拭きタオルを首からかけ、よく日焼けした彼らをみると、
「お疲れ様です」「いつも美味しい野菜をありがとうございます」
「いただきます」と、声をかけたくなる。




綺麗に陳列されたそれらの野菜は、
数ある野菜の中でもひときわ輝きを放ち、
とびきり美味しそうに見える。





きっと、こういうのが当たり前だったとしたら、
こんな風にありがたみを感じることも、
スーパーに買い物に行くというただそれだけのことに、
喜びや楽しさを見出すこともなかっただろう。










不便な暮らしも、してみるものである。








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