パキスタンの一大観光地であるフンザ。
その中心となる街・カリマバードやその周辺の紹介や見どころ、観光地へのアクセス、現地旅行会社などをご紹介します。
カリマバードについて
フンザ観光の中心となるのがここ、カリマバード。パキスタン国内や世界中から観光客が訪れる、パキスタン一の観光地と言えるだろう。
特に夏場は、避暑地として暑さの厳しいパンジャーブ州や南部地域から多くの国内観光客が訪れ、
また各種トレッキングのベストシーズンということで海外からも多くの観光客で賑わう。
カリマバードは、アーリアバードからさらに北上し、少し坂道を上った先にある。
周囲はカラコルム山脈7000m級のラカポシ・ディラン・ゴールデンピーク・ウルタルなどが取り囲み、フンザ川を隔て大展望が広がる。カリマバードではとりわけ何もしなくても、この景色を見ているだけでも来た甲斐があるというもの。
春には杏やチェリー、桃など様々な花が咲き乱れ、まさに“桃源郷”の名にふさわしい。
また、夏にはポプラの木など一面緑いっぱいになり、秋には黄金色の紅葉が広がり、一年を通して四季折々の美しさを楽しめる。
カリマバード中心地にはホテルやゲストハウスが数多く立ち並ぶ。近年の国内観光客の増加に伴い、現在は建設ラッシュ、あちこちで新しい建物の建設作業が行われている。
バザールには観光客向けのレストランがたくさんあり、パキスタンや地元フンザ料理以外にも、中華料理・韓国料理・イタリアンが食べられたりと、食べ物には困らない。
お土産も、民族衣装・布・天然石・ドライフルーツなど盛りだくさんで、バザールを歩いているだけで楽しい。
現地語はブルシャスキー語だが、国語のウルドゥーはもちろん、英語もかなり通用する。
また、この地域はイスラム教の中でも少数・穏健派のイスマイリー派の人々が多いエリア。
ラマダーンの断食もしない人が多く、宗教的に寛容な地域。
<フンザのおすすめスポット>
◆バルチットフォート
フンザのミール(藩主)の居城として作られたもの。チベット建築の影響を受けている。
カリマバードのメインバザールから、フォートチョークを少し登っていったところにある。
現在は居城としては使われておらず、一般開放されている。
入場料は800ルピーで、写真撮影可。日本語を話せるガイドもいる。
建物の中に入らなければ、入場料も必要ない。
カリマバードの一番高い場所にあるため、ここからの景色は抜群に良い。
ゼロポイントから歩いて15分ほどで行けるため気軽に観光できるおすすめスポット!
▼バルチットフォートに関する記事
👉フンザの王様の古城、バルチットフォート。
👉フンザのふたつのお城。
◆アルチット村
カリマバードから徒歩30分くらいの場所にある村。
カリマバードほど観光客が多くないので、人々はより素朴で田畑や果樹の景色も美しく、のんびりできる村。
村の中心にはこんな写真のような憩いの場がある。
村の中心部は、アルチットフォートの周囲に城下町のように広がっている。
近くにはチキンスープやパコーラ、チャイが飲める小さな店がある。
◆アルチットフォート
アルチット村の中心部、フンザ川からそそり立つ崖の上に建つ。
最上階からの景色は素晴らしく、旧シルクロードや、アルチット村の集落が見渡せる。
入場料はこちらもバルチットフォート同様800ルピーと高めだが、この景色を見たら「800ルピーの価値はある」と思えるはず。アルチットフォート建物の周囲は果樹園になっていて、グリーンシーズンには美しい景色になるそう。セレナホテル系列の高級カフェもある。
▼アルチットフォートに関する記事
👉アルチット村とナウシカの城。
◆デュイカル
通称・イーグルネスト。デュイケルの頂上にあるホテルの名前で、展望台も設置していることから、旅行者の間ではデュイケルのことをそのように呼んだりする。
カリマバードからは徒歩2〜3時間ほどで着く。ジープで行くことも可能。
フンザの谷全体が見渡せる美しい場所。
▼デュイケルに関する記事
👉フンザが一望できる、イーグルネストへ。
◆ハセガワスクール
日本の登山家・長谷川恒男さんは、1991年ウルタル峰を登山中に、雪崩に巻き込まれて遭難、帰らぬ人となった。
妻である昌美さんは、恒男さんの念願でもあった学校をカリマバードに造ることにし、山や自然を愛する多くの日本の友人たちの協力で完成し、「ハセガワ・メモリアル・パブリック・スクール」と名付けられた。
男女共学、英語教育による私立の小・中学校で、今も多くの子供たちがこの学校で学んでいる。
日本人はいつでも訪問大歓迎で、行くと先生に校内を案内してもらえたり、授業の見学や、特別授業の開催も可能とのこと。
▼長谷川スクールに関する記事
👉長谷川メモリアルスクール。
◆ガニシュ
フンザで一番古い、歴史ある村。
カリマバードから下ったカラコルムハイウエイの両脇に広がる村。
イスラム教イスマイリー派が大多数のフンザにありながら、ここにはシーア派の人々が暮らす。
◆アーリアバード
カリマバードの手前約8kmにある小さな街。
カリマバードアクセスの拠点となる。
フンザ川とラカポシの眺めが素晴らしく、春には杏など様々な種類の花が咲き乱れ、カリマバードと同様に美しい。
◆アッターバード湖
アーリアバードから20kmほど北上した場所にあるアッターバード村。
2010年、大雨で発生した地滑りにより川がせき止められ、天然ダムが形成された。
その後の雪解けによって巨大な湖にまで成長したという。
今ではフンザの観光スポットの一つとなっていて、ボートクルーズなども可能。
<カリマバードのレストラン・ショップ情報>
◆地元民に人気のパキスタン・チャイニーズフードレストラン「Rainbow restaurant」
バルチットフォートへ上がって行く坂の手前にある。
地元民もよく利用している美味しいレストラン。
各種カレーやカラヒなどのパキスタン料理や、チャイニーズ炒麺(チョウメン)などが食べられる。
オフシーズンも営業している。一食300ルピー程度。
◆カフェ
「CAFE DE HUNZA」
外国人観光客に人気のカフェ。
ゼロポイントからメインバザールの通りを登って少しすると、大きく看板が出ているのですぐにわかります。
1階はみやげ物屋、2階がカフェスペースになっていて、そこからの眺めがグッド。
wifiも早くてホットヒーターも使えたので快適で、よく通っていました。
そんなCAFE DE HUNZAの名物がウォーナッツケーキ(胡桃のケーキ)!
くるみがぎっしり詰まったフンザならではの味は試してみる価値あり。
アプリコットのフルーツジュースも飲めます。
◆フンザの美味しいドライフルーツショップ
「HUNZA DRY FRUITS」
フンザの数あるドライフルーツ屋の中でも個人的な一番のお気に入りはこちら。
パキスタン政府公認、有機ドライフルーツを生産・販売しているお店。
値段は少し高めですが、他とは違ったワンランク上の味を楽しめます。
おすすめは、もちろんアプリコット、チェリー、そしてなんと、柿のドライフルーツもあります。
ここで販売しているトゥモロティー(フンザのハーブティー)もおすすめ!
公式ホームページもあり、英語・日本語で読めます。
🏠公式HP:http://www.hunzadryfruits.com
◆木工アートミュージアム&ショップ
「HUNZA WOOD ART」
フンザの杏の木、ポプラの木を使った食器・楽器などの製作所&お店。
自分の名前を入れたり、オーダーメイドも可能です。
◆地元女性によって作られた「フンザ刺繍」の雑貨ギャラリー
「KADO」
KADOはパキスタンのギルギット・バルディスタン地域で活動するNGO。
ハンディキャップを持った現地の女性たちの社会活動への参加増進を目的としている。
現地の女性たちがつくった、刺繍小物やカッティングストーンが販売されている。
工房も併設されており、希望すれば見学させてもらえる。
◆お店ではないが、無料で飲水を手に入れられる場所がある。
「PUBLUC HEALTH ENGINEERING」
場所はゼロポイント近く。
空いていたり、閉まっていたり、時間はまちまち。
ちなみに、こういった施設はカリマバード以外にもある。
<フンザの現地旅行会社>
◆めだかちゃんトレック&ツアーズ
取り扱いエリア▶︎フンザをはじめとしたパキスタン全土対応言語▶︎日本語#英語#ウルドゥー語#ブルシャスキー語
🏠公式HP:http://medaca.web.fc2.com
◯ADD:Flat #2, Block 5-B, St. 30, I-8/1, P.O. Box No.2994, Islamabad - Pakistan
◯TEL:+92-51-4441258, Fax: 92-51-4442127
◯E-mail:abbasu.hunza1@gmail.com
※メールでお問い合わせの際は、英語でお願いします!
フンザのカリマバード在住、めだかちゃん主催の旅行代理店。
主催者である地元出身のめだかちゃんはフンザの日本人最盛期時代からツアーガイド・ネットカフェ店員・ゲストハウススタッフなど、長年フンザの観光業に関わって来ただけに、英語も日本語もペラペラ。
ギャグのセンスも抜群で、いつもひょうきんなことを言っては笑わせてくれる、楽しい人物。
現在、基本的に昼間はフンザの現地NGOで働き、夕方からはオールドフンザインホテルのスタッフとして働いていますが、旅行の手配の方もいつでも大歓迎です!
バックパッカー向けに、初日の空港送迎もやっていたりと、個人旅行者の頼もしい味方。
私も、初めてのパキスタン渡航の際は彼にメールで相談に乗ってもらったりしました。
フンザ旅行以外のパキスタン各地の旅行手配も可能です。
どんな小さなことでもかまいません。まずはお気軽にお問い合わせください。
<その他の施設>
◆病院・薬局
ゼロポイントの近く、オールドフンザインから歩いてすぐの場所に、政府運営の市民病院がある。ローカルはもちろん、外国人観光客に対しても10ルピーで診察、薬を処方してくれる。
(病院に薬の在庫がない場合、処方箋をもらい、薬局に持っていき別途購入する形になる)
薬局は、カリマバードにも2、3件あるが、アーリアバードに行った方が種類は豊富。
アーリアバードでは、高山病予防薬(ダイアモックス)も100ルピー弱で手に入る。(カリマバードでは未確認)
◆郵便局
ジャパンチョークのすぐ近く、少し奥まった場所にあるので人に聞いた方が良い。ここから手紙や荷物を日本に発送できます。所用は10日程度。2週間はかからない。
荷物を送る場合、袋かダンボールなどに入れ、さらに近くのテーラーに持っていき、白い布で包んで縫ってもらう。その布に送り先や自分のパキスタンでの滞在先を記入。(電話番号も必要)
荷物の中身を尋ねられることもあるので、テーラーに持っていく前に郵便局に持っていき、スタッフに中身を見せてから梱包した方が良い。
値段は重さによって変わる。例:1.5kg→1690ルピー
追跡番号が記載された控えを渡してくれる。
◆ATM
バルチットフォートに向かう坂道の手前に、visaやplusなどが使用可能なATMがある。ただ、なぜか使えなかったという人もたまにいるようで。
その場合は、アーリアバードの銀行のATMに行けば下ろせているようでした。
<その他の情報>
※ウルタルトレッキングに関して
2018年4月10日、ウルタルの地滑りにより、ベースキャンプにいた3名が亡くなるという、とても悲しい自然災害が起きました。現在ベースキャンプは地滑りが起きる前とは変わり果てた状態とのこと。
現在のところウルタルトレッキングが再開できる見込みは立っていなようです。
<フンザが舞台の映画>
◆草原の椅子
ロケ地としてフンザが舞台の一部となっています。◆風の谷のナウシカ
フンザは、ナウシカが暮らす「風の谷」のモデルになったと旅人の間で噂されているようです。
新たな情報が入り次第、随時追記していく予定です◎
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