2018-02-20

雪国へ。



一年前、シータヒーリングの教室に行ったときに
参加者同士、お互いに、未来リーディングをし合うという時間があった。

ペアになったセイラさんは、なんというか、
とてもスピリチュアルなエネルギーを持った人で
何だか少し、私たちより上の方の次元を生きているような感じがした。

そのときにセイラさんは、私の直近の未来について、
「深いブーツを履き、厚手の服を身に纏っている。
雪深い山奥に立っている姿が見える」
そう言っていた。




私は、
「多分、それはないだろう」
と思った。
寒いのは好きではない。







正直に言ってしまえば、
私は今も、山よりも海の方が好きだ。


それなのに、それなのに、
私はどういうわけか今、
雪深いこの地にいる。
自分でも、不思議に思う。







最近読んだ星野道夫の本の中で、心に響いた文章。

ーアラスカに暮らし始めてから、十八度目の冬が過ぎようとしている。
多くの選択肢があったはずなのに、どうして自分は今ここにいるのか。
たった一度の人生を、なぜAではなく、Bの道を歩いているのか。
誰しも、そんなことを考えずに日々を生きているのに、
ふとした一瞬、その不思議さに想いを馳せることはないだろうか。

ーきっと、私たちには、多くの選択肢などないのかもしれない。
それぞれの人間が、行き着くべきところに、ただ行き着くだけである。



人生は、選択の連続のように思える。
分かれ道に行き当たるたびに、その都度、自分の意思で、道を選択して進んでいく。
でも、もしかすると、
あらゆるそういった場面で、実は、
目に見えない、何か大いなるものの力が周囲を取り巻いていて
知らず知らずのうちに導かれるようにして歩いて行ってるだけなのかもしれない。



だとしたら、自分にできることは、
ただただ自身の日々を、毎日を、
今この瞬間を、一生懸命に、歩いていくことだけだろう。







森林限界を超えた山々が、雪化粧をしている。
その姿は、言いようもなく素晴らしい。


広くて大きくて、全てを受け入れあたたかく包み込んでくれるような海が好きだけど、
険しく厳しくそびえる山々の、どこか気高く壮麗な雰囲気もまた、魅力的。


氷点下まで下がることが常の、白銀の世界。
それでもなぜだか、不思議と心温まる白馬の景色。



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