2018-01-30

シェキとキシュ村【アゼルバイジャン】


アゼルバイジャン。
カスピ海の石油採掘によって、
「第二のドバイ」と言われるほど急速に経済発展を続けている国。

中でも首都バクーの発展ぶりは目覚しいものがあり、
あちらこちらで高層ビルが建てられ、近代的な建築が立ち並んでいる。

そんなアゼルバイジャンも、
バクーの街を抜けて車でほんの数十分もゆくと、景色がガラッと変わるものだから驚く。
どこまでも連なる山々に草原、放牧された羊やヤギ。
キルギスやタジキスタンで見てきたような、中央アジアの大自然を彷彿させる風景が広がっている。

向かったのは、アゼルバイジャンで一番「美しい」と言われる古都、シェキ。





シルクロードの交易地としても栄えたシェキの旧市街は、
天然石と煉瓦を組み合わせて建てられた、赤い屋根の建物が立ち並ぶ。
中世っぽい、どこかフォトジェニックな街並みが広がっている。
シェキでは、かつてシルクロードを旅するキャラバン隊が泊まっていた
キャラバンサライ(隊商宿)が現存し、
現在も旅行者が昔のままの部屋に宿泊できるようになっている。


その宿のレストランで働いていた感じの良いスタッフのお兄さんに、
シェキでオススメの、見晴らし抜群の場所を紹介してもらった。
宿から歩いて数十分。
たどり着いた丘から見た景色。





ぽっこりした山の麓に広がるレンガの家。
近代化されたバクーの街並みとは180℃違う
優しくほのぼのとしたその風景に、一瞬にして心を奪われたのだった。







シェキからマルシュルートカに乗って、
5キロほど離れた場所にある、キシュという小さな村へ。



長閑で静かな村の小高い丘の上に、
こんなに可愛らしい教会が、たくさんの木々や花、美しい植物に囲まれて
ひっそりと、静かに、佇んでいた。



現存最古の、古代アルバニア教会らしい。





大カフカス山脈の南側に位置するこの小さな村。
赤いとんがり帽子のような可愛い屋根を持った
童話の世界にも出てきそうな趣ある教会。
側でぼーっと眺めているとときたま、
雲の切れ間に、雪化粧した山々が顔を出してくれた。





アルバニア教会。
キシュの一番高い丘の上から
慎ましくささやかな暮らしを送る村の人々を
優しく見守ってくれているような、そんな気がした。





Y.
2017.10.13



0 件のコメント:

コメントを投稿