2017-11-15

辺境、ワハーン回廊へ【タジキスタン】


朝のムルガーブ。
今日も、雲ひとつない快晴。
8時半に、宿を出発。








世界の尾根・パミールの壮大な景色は続く…





パミールハイウエイからワハーンへ向かう分岐の近く、
アリチュールという小さな村を通り過ぎ
しばらく行くと「サシクル湖」という湖があらわれる。
車を止めてもらい、ちょこっとだけ休憩。
タジキスタンメンバーで記念撮影。





そして、「ヤシクル湖」へ。
ここも、信じられないくらい綺麗な青の湖だった。




山岳地帯の湖って、どうしてこんなにも美しいのだろう。
どこも、“青”が濃くて吸い込まれそうなくらい澄んでいる。
それでいて、同じ“あお”は二つと無い。
それぞれの色、個性を持っているので見ていて飽きることがない。


それにしても
パキスタン、中国、キルギス、タジキスタンとまわってきて
似たような湖・街・山脈の名前がたくさんで頭の中がぐちゃぐちゃしてくる。笑
パキスタン北部の山脈は「カラコルム山脈」
中国のカシュガルとタシュクルガンの間にある湖は「カラクリ湖」
キルギス一の大きな湖は「イシククル湖」
キルギスのイシククル湖東岸の街は「カラコル」
タジキスタンに入って最初に見た湖の名前は「カラクル湖」
そして、サシクル湖にヤシクル湖。
名前が似ていて、なんだかややこしい。笑







世界の尾根、パミール高原。

中央アジアに入る前、
パキスタン以上の感動はもうないと思ってた。
でも、キルギスで
「世界はきっと、まだまだ美しい景色で溢れてる」
と思うことができて
タジキスタンに来てそれは確信に変わった。


私が今まで旅した国はたった12カ国。
全世界190カ国以上あるうちのたった12カ国。
しかも、その12カ国も一部を覗かせていただいただけ。
世界はまだまだ、知らないことだらけだ。
きっと、これから旅を重ねていったとしても、
たとえ全世界の国を訪れることができたとしても
その国の全ての地域を見ることは不可能。
それに、行けば行くほど
また訪れたいと思う景色や場所、
もう一度会いたい人たちも増えてゆくだろう。
旅って一生終えることができないものだと思う。
私にとっては。
せっかくこの美しい星に生まれたのだから
もっともっといろんなものを見て見たい、と欲深になってしまう。


旅は、楽しいことばかりじゃない。
どんなに苦労してその場所にたどり着いたとしても
必ずしも期待していた景色に出会えるとは限らない。
天気に恵まれないこともたくさん。
旅をしていると
うまくいかないこと、思い通りにいかないことばかりだ。
一人孤独な夜もあれば、不安に押しつぶされそうな夜もある。


それでも。
やっぱり、思いがけず素晴らしい景色や人々に出会えた時の感動は大きい。
音葉に表せないほど嬉しい。
時に、涙が出てくるほど。
魔法にかけられたような時間。
あぁ、生きていてよかった。
あぁ、幸せだ。
心の底からそう感じることができる瞬間。
私にとってそんな瞬間が訪れるのは、いつも旅をしているとき。


何を言いたいのかというと、
私はまだまだいろんなものが見て見たいということ。
ずっとずっと心震える体験をしていたいということ。
そして、自分が見て感動したこと、温かい人々に出会ったこと、
そういうものを、たくさんの人に伝えたい。
そして私が撮った写真や体験したことを伝えて、誰かの心を少しでも豊かにできるのなら
こんなに嬉しいことはない。


どうしたらそんなことができるだろう。続けて行けるだろう。
「現実を見なさい。」
そう、いろんなところから声が飛んできそうだ。
最近ぐるぐるグルグルそんなことを考えている。







今日は300kmという長い距離を移動するので
ドライバーはちょっと急ぎ気味。
パミールを眺めつつ車を走らせる。絶景続き。


チェックポストを過ぎると




いよいよ、ワハーン。





ワハーンは、アフガニスタンの北東部に東西に細長く伸びた回廊地帯。
4000m以上の雄大な山々が連なり、その隙間を縫うようにアフガニスタンの人々が暮らしている。

パンジ川を国境線として向かい側はタジキスタンとなっているため
旅行者の中ではこのタジキスタン側の地域がワハーン回廊と呼ばれている。

中国、パキスタン、タジキスタンに周囲を囲まれた土地にありながら
山脈に挟まれたこの環境にあることからから、
他国の影響を受けずに独自の文化や言葉を持った民族が暮らしている。



ランガール(ワハーンの始まり)からは
途中、遊牧民の人々にたくさんすれ違った。





この辺りは遊牧民のワヒ族の土地。
ワヒ族は、アフガン北部、パキスタン北部、タジグのこの地域に
跨って暮らし、独自の言葉であるワヒ語を話す民族。
顔つきは、パキスタン北部や北西部の人々にやはり似ている。




子供達もみんなめちゃくちゃフレンドリーで
私たちが通り過ぎるとハローハローって
大きな声で笑顔で飛び跳ねながら手を振ってくれる。
中国、キルギスではこういうのはなかったので、嬉しくなる。
パキスタンに戻ってきたような感じ。
キルギスは自然はとても素晴らしかったけど
正直人に関しては印象が薄い。
やっぱり、もう一度戻ってきたいって思う場所は
人が魅力的であったかい場所なんだよなぁ。
タジクもそういう場所のひとつかもしれない。



ランガールからは、農村が広がる。



この景色もパキスタンの北部によく似ていた。
マスツージとか、パスーをもっと大きくしたような感じ。






安心するな、この感じ。
村でゆっくりしたいけど、今日はビビファティマまで行かねばならないので
あまりのんびりはできず。
ムルガーブからランガールまでは、5時間くらいで到着したかな。
ランガールの少し先の町で昼食。一人5ドルと高かったけど
プロフにボルシチに肉にパンに盛りだくさんなのが嬉しかった。







それから、ビビファティマに向けてまた移動。
いくつか小さな村々を通り過ぎてゆく。
ビビファティマは、村を少し車で登った高台にあった。
ここからの景色も本当に素晴らしかった。
もう、向こう側に見えるのはアフガニスタンの山々。





ビビファティマに到着したのは、16時頃。
それから、名前はわからないけど
ドライバーに連れられたここの宿に泊まることに。




ロケーションも素晴らしいし、ちょうど紅葉の季節で
葉っぱが黄色になってて山と青空とのコントラストが素晴らしかった。





ちなみに奥に見える白い山は、ヒンドゥークシュ山脈だそう。
一ヶ月前はパキスタンから見ていたけど
今度はタジキスタン側からこの山々を眺めている。
なんだか嬉しかった。



ここから歩いて100mくらいのところには、天然温泉がある。
朝7時から18時まで開いているらしい。
10ソムを支払って中へ入る。




ここは、公衆温泉だけれど、男女できっちり分かれているので
日本の温泉みたいに裸で入浴できる。
地元のお母さんや若い女性、小さな子供と一緒だった。





アルティンアラシャン以来の湯船、とても気持ち良かった。




宿に戻り
美味しくて胃に優しいボルシチをいただき
しばらく休んでから眠りについた。
旅中は、だいたい10時〜11時には寝て
朝6時〜7時くらいには起きる。
健康的な暮らし。
どうりで体調もいいわけだ。





Y.
2017.09.26
Wakhan TAJIKISTAN



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