2017-11-26

アフガンバザールに行くことが出来なかった話【タジキスタン・ホーログ】


ホーログは、壮麗な山合いに広がるこじんまりとした街。
町の中心を、エメラルドグリーンの色をした川が流れ
ポプラの木々がぽこっぽこっと立ち並ぶ。
緑があって、人々も穏やか。
ほのぼのとした空気感の広がるシャンティな場所だった。




この町には、合計で4泊した。

滞在の目的は、
タジキスタンとアフガニスタンの国境で開催されるというアフガンバザール。

なんでも、毎週土曜日になると特別に国境が開かれ
アフガニスタンの商人たちが荷物を抱えてタジキスタン側の国境にやって来て
タジキスタンの人たち相手に商売が行われるらしい。
数年前までは、イシュコーシムで毎週行われていたようなのだけど
現在はアフガニスタン情勢の悪化に伴い、閉鎖。
それでも、規模は小さいけれど
ホーログでもアフガンバザールが毎週土曜日に開催されるという情報を
2016年に世界一周をしていた旅人のブログで目にした。


今は、アフガニスタンに行くことは難しい。
それでも、アフガニスタンの人たちに会ってみたい。
そして、一度でいいから話してみたい。
可能性は低いけれど
それが叶うかもしれないのが、タジキスタンのホーログだった。


キルギスの南旅館で会った旅人は
「今年の8月に行った時は、やってたよ」
と言っていたし
ワハーンツアーのドライバー(ホーログ在住)も
「ここ最近は50%の確率で開催されている」
そして「先週は、短時間だったけどやっていた」
とのことだった。


“きっと、今週もやっているよね”
と、根拠のない自信の私たち。
私もゆきさんも、タジキスタンに来た大きな目的の一つが
アフガンバザールに行くことだった。
ホーログに着いたのは木曜日だったのだけど
アフガンバザールに行きたいがために延泊を決め
土曜日になるのを楽しみに、指折り数えその日を待っていたのだった。







9月30日、土曜日。

ホーログのアフガニスタン国境へと向かう。
国境までは、パミールロッジから車で10分ほど。


国境のエントランスへ。
入り口は、閉じられて居た。
ドライバーが、国境を管理している兵士さんに聞きにいってくれたのだけど

なんと、

今日は、



開催さ・れ・な・い、



・・・と。




そんな・・・。
すごくすごく、楽しみにしていたのに。

ショックを隠しきれない私たち。
呆然と、その場に立ち尽くしてしまった。



とても楽しみにしていただけに
すぐには“アフガンバザールに行けない”という事実を受け入れられず、
その場から離れることが出来なかった。
結局それから30分近く、
国境の前で、橋を渡った先にあるアフガニスタンをぼーっと眺めていた。






こんなにこんなに近い、アフガニスタン。
タジクと何も変わらない、いたって平和に見えるのに。
ホーログからは、アフガンへの1泊2日ツアーも出ているみたいで
欧米人では行く人も少なからずいるらしい。
私たちが橋を眺めている間もアフガンから帰って来る欧米人ツーリストが見えた。
ちなみにホーログで欧米人は、ビザはお金さえ払えば簡単に取れるみたい。
日本人は、大使館から圧力がかかり、数年前から取れなくなりました。



アフガンの人たちに会いたかったな・・・。
でも、こればかりは仕方ないね。
インシャアッラー・・・



※ホーログでのアフガンバザールは
情勢や天候などの理由により、
開催されたり、されなかったり、色々らしい。
アフガンバザールをみれるかどうかは、
50:50
運次第のようです。







失意のままにとぼとぼ歩いていると、近くにいたおじちゃんが声をかけてくれて
チャイを飲んで行くか?と家に招いて朝ごはんまでご馳走していただいた。




タジキスタンの人、パキスタン同様みんな親切で優しいです。
チャイのんで行かない?と誘ってくれたり
歩いているとリンゴをいっぱいくれます。
やっぱりムスリムの人たちはとても優しくて好きです。









それから時間ができてしまったので
maps.meに出ていたボタニカルガーデンとやらに行ってみたのだけど、
今はやってないよーと言われてしまい。

なんだか、やることなすことみんなうまくいかない日だった。
みんなでバザールでプロフを買い、とぼとぼ歩いて宿へと帰った。




***




良い時もあれば、そうでない時もある。
全てはインシャァッラー、神の御心のまま。
自分や周りで起きた出来事に一喜一憂するのは
旅の醍醐味でもあるし素敵なことだと思っている。
悲しんだり、怒ったり、泣いたり。
色んな感情がめまぐるしくやってくるのが旅の日常だから。


でも、イスラムの国を旅し、愛するようになって、
彼らの土地に身を置くようになって、
少しずつ、色んなものごとを
心の中で波風立てることなく受け入れる
ということが自然に出来るようになってきたような気がする。
心がモヤモヤしたり、ざわざわするときは
頭の中で音楽のようにこの言葉を繰り返すのです。
インシャアッラー。
インシャアッラー。
ありのままに受け入れよう。


心はいつも、ニュートラルかつ穏やかに。
それがイスラム世界の教え。



吹く風に従おう、インシャアッラー。
そうすれば、きっと素晴らしいことがたくさん待っているから。
Masha allah マーシャアッラー。
神様が、幸せを運んでくださるから。





2017.09.30
Khorog TAJIKISTAN



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