2017-08-16

カラチで思うこと【パキスタン】

宿のチェックアウトを済ませ
前日に予約していたDAEWOO EXPRESSのバスターミナルへ。
警護ポリスのアミールが、最後まで送り届けてくれた。


出来ることなら延泊したかった、ハイダラバード。
だけど、翌日カラチからのフライトを控えていたことや、
イスラマバードでの約束もあったため
残念だけれどカラチへと戻ることにした。






バスで隣になったのは、パキスタン人の大学生の女の子。
彼女は、「私たちパキスタン人は、中国人や日本人が大好きなの。
隣の席に慣れて嬉しいわ。」と、ニコッと笑って言ってくれた。


カラチに着いてからも彼女はとても親切にしてくれて、
彼女のサポートのおかげでスムーズに、
お金をかけずにホテルまで辿り着くことができた。


この日は、空港近くの宿elegant palace guest houseに宿泊。
3500ルピーだったところを、2500ルピーにしてもらえた。


あとは、明日のフライトを待つのみ。






カラチとハイダラバードに滞在した4日間。
女ひとり、初めてのパキスタン南部の旅。
色々と不安が大きくて、心細い気持ちで降り立ったのだけど
今になって振り返ってみると、
トラブルに遭ってしまったり、
困って途方に暮れてしまうようなことが全くなかった。


カラチやハイダラバードは交通手段がたくさんあるし
どこに行っても英語を話せる人はすぐに見つかる。
それに、こちらが助けを求めずとも
進んで自ら手を差し伸べてくれる人ばかり。
そして、目が合ったらみんなニコッと笑いかけてくれる。


宿代がかかってしまうことがネックだけど、
それ以外は、旅をしやすい場所だと思う。



「カラチは、世界治安の悪い街ランキングトップ5の常連だから、
くれぐれも気をつけるように!」
カラチに来るとき、そう旅人の友人に言われた。

頻繁ではないにしろ、ここ数年でも
テロ事件などが起こっていることも事実。


そういうこともあるので、かなり身構えて行ったカラチ。
だけど、実際カラチでそこまで治安の悪さを感じる出来事はなかった。
たまたま、自分が安全であったというだけなのかもしれないけれど。


それでも、カラチではやはり貧富の差を感じた。
パキスタン国内の他の都市と比べても、
物乞いをする女性や子ども、高齢の男性を見ることが多かった。
対照的に、実に自由にファッションを楽しみ
きらびやかな雰囲気に包まれている人も多く見た。
ショッピングモールに一歩足を踏み入れてみると
外とは明らかに、違った。




富める者はより豊かに、貧しい者はより貧しく。
ここの社会に根付く、簡単には変えることのできないシステムを
まざまざと見せつけられてしまった気がした。




Y.

2017.8.11
Karachi PAKISTAN




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