2020-03-20

ヨルダンといえば・・・ペトラ遺跡だよね。





イスラエルとパレスチナ、そして聖地エルサレムの旅から
ヨルダンへと戻り、アンマン1泊の後にペトラへとやって来ました。




ペトラは1日入場券が50JD=約8000円もする。
これはもうディズニーランド並みの入場料。
この国の物価を考えると、ちょっと驚きの価格設定。
それでも、ヨルダンに来てペトラに行かないというのは
とても勿体無い気がする・・・という理由で行くことにしました。





ペトラ遺跡は広い。
ディズニーランドよりもっと広い遺跡テーマパークなので
端から端までぜんぶ見ようと思ったら1日じゃ足りない。
私の場合は1日券なので、メインの遺跡いくつかに絞って回る。

入場ゲートからシークという岩の道までは、こんなところを進む。
世界遺産のペトラだけあって、朝でも外国からの観光客がたくさん。





途中、古代の兵士さんの格好をした人たちがパフォーマンスしてました。
ペトラは古代ナバタイ人の遺跡なので、ナバタイの衣装かな。





早歩きで10分くらいでシークへ。
シークは狭い岩山の裂け目のこと。
このうねうねした岩間の道を進むこと15分くらい。





シークが切れるところに突然、巨大遺跡が姿を現す。





ペトラのハイライト、エル・ハズネ(宝物殿)!

「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」にも出て来るカッコいい遺跡。
ナバタイの王様が建設した、葬祭の儀式を行うための墓、
もしくは葬祭殿のようなものであったとされていて、
紀元前1世紀に、岩山の上から下へ、壁面を削りながら建造されたようです。

2000年もの年月が経ってもこんなにも綺麗な姿で
残っているということが本当にすごい。
各所に神話の神々が彫られていて、
緻密で美しく壮麗な彫刻に目を奪われる。
高度な建造技術を持った王国だったのだな・・・

一つ残念なのは、中に入ることが出来なかったこと。
壁面への落書きが多いことが理由みたいだけど
それならば警備をしっかりつけようということにはならないのかな?
残念です。





エル・ハズネの近くには、客待ち中のラクダがいました。
綺麗に装飾されていて素敵。





ラクダの顔って、なかなか凛々しいよなぁ・・・





さらに奥へと進むと、王家の墓があります。
デザインの異なる墓が次々と連なっていて飽きない。




エル・ハズネを崖の上から見られるスポットがあると知っていたので
近くにいた地元民に行き方を聞いて、向かってみます。

王家の墓の裏側へと回りこみ、とんでもなく長い階段をひたすら登ってゆく。
遠くに見えた家々は、遺跡内でも商売してる地元民たちの家かな?
(観光客用のラクダや馬やロバの商売をしていたり、お土産屋さんをしたりしてます)





途中、景色の良い休憩所があって、チャイを飲んだりできるみたいでした。
そこからローマ円形劇場がよく見えた。





休憩所のおじちゃんが乗って来た驢馬かな?かわいい
ときどきとんでもない大きな声で鳴く驢馬だけれど
ここにいた驢馬はほとんど身動きもせず崖の頂の上におとなしく立ってました。




それからまた長いこと歩いて、ようやくたどり着きました。





崖の上から見るエル・ハズネ!
午前中のうちに来れたので、ちょうど光に照らされて良い感じ。
地元民のやってるぼったくりカフェで少し休憩して、出発。
(撮影スポットにちょうどカフェが立っていて、
何か注文しないと入らせてくれないシステム)



来た道をまた戻ります。







正規ルートへ戻り、さらに奥へと進んでゆく。

今ペトラ周辺に暮らしているのは、ベルベル人たち。
砂漠の民なので、大きなラクダや驢馬をつれて
颯爽と横を通り過ぎてゆくのですごくかっこいい。





至る所に、遺跡があります。





ペトラ遺跡の最奥地、エト・ディルを目指します。

エト・ディルへの道は、階段にはなっているけれど
その勾配を考えるともはや登山に近いです。






この手前で、同じ宿に泊まっていたコウスケ君に会い、
一緒にエト・ディルを目指すことに。
コウスケ君はアイルランドに留学中の大学生で、
今は休暇でヨルダン・イスラエルなどを周っているとのこと。
とても波長の合う人で、会って2日目だけれど
とても深いところで会話をできているような感じがして心地よかった。
きつい階段にお互い息を切らしながらも
楽しく会話しているうちにあっという間に頂上へとついていました。





エル・ハズネよりももっと大きな、エト・ディル。
そのダイナミックさ、岩を削って作られた遺跡の荘厳さに圧倒されます。
残念ながら、こちらも中に入ることはできません。




雲ひとつない青空に、遺跡の黄土色が映える。

エト・ディルは、修道院、の意味。
いつの時代かに教会として使われていたことから
この呼び名がついたとされている。

もともとは何のために建てられたのか?
一般的に信じられている説は、
ナバタイ最後の王ラベル2世が、神として崇められた先王オボダス2世を
祀るために建設した、というものらしい。





エト・ディルよりさらに奥の高台へ行くと、
岩群や砂漠の広大な景色を見渡せる場所もありました。





遺跡にそこまで興味がないので、
正直初めは行こうか迷ったペトラだったけれど・・・
まぁ行って良かったかな。


ただの遺跡・・・けれど目を瞑ってみて
古代の人々が王国の中を行き交う様子を想像してみるとなかなか楽しいものです。
8000円払ってでも行く価値はあると、今では思います。









ペトラで泊まっていた宿は、定番の「バレンタイン・イン」という安宿。
ドミトリーのお部屋は、値段相応。可もなく不可もなく。
でも世界各国からの旅人が集結していて
レセプションのくつろぎスペースでの交流が楽しかったのと、
ビュッフェスタイルの夕食が最高だったので大満足。



ライスにマカロニ、パン、副菜はお肉やサラダやスープに・・・
30種類は軽くあったかな?
外ではバーベキューもやっていて、熱々の串焼き食べれました。






宿の屋上から。丘の上に立つ宿なので、街全体が見渡せる。
オレンジ色にギラギラ光る夜景がとっても綺麗でした。




2019年3月訪問



***


■アンマンからペトラへの行き方
JET BUSオフィス前より大型バスに乗車 6:30発
サービスエリアのような場所で15分程度の休憩あり 
ペトラへは11:00頃着(ペトラ遺跡の入り口近く)
アンマンーペトラ間往復で18JD
満員になることもあるので前日までに予約しておいた方が良い
帰りは確か16時頃発だったと思うので、日帰りも可能ではある


■ペトラで泊まった宿
バレンタイン・イン
booking.comで事前予約したけれど、多分予約なしでも可能
JET BUSの到着時刻にバス停にはバレンタインインの送迎タクシーが来ているので
宿まで無料で送迎してくれる(早朝に宿→ペトラの無料送迎もあり)
ワディムーサの丘の上にあり、眺めが良い
少し降りていくと街でレストランや売店もあるけれど
レストランは観光客価格なので高い店が多い
女子ドミあり ドミトリー7JD +夕食7JD +朝食4JD
夕食は値上がりしたようで高いように思えるけれど
おそらく外のレストランで食べようとするともっと高い
(ローカルっぽい店に入るとシュワルマ1.5JD、クナーファ1JDくらいで食べれます)
バレンタインインの夕食は超種類豊富なビュッフェスタイルなのでオススメ

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