2017-09-05

シャンドゥール峠を越えて【パキスタン】

今日は、ギルギットへと続くシャンドゥール峠を超える。


マスツージからギルギットまでは約13時間の旅。
朝の4時に起床、まだ薄暗い中ナディアとポリスとバス停へ。


5時にマスツージを出発したバスは、
ガタンガタンと音を立てながら、舗装されていない砂利道を進む。
時速20kmにも満たなそうなスロースピードで、それはもうゆっくりと。
地図で見るとマスツージギルギットはそれほど離れていないように見えたのだけど
これなら13時間かかるというのも納得。







マスツージからソーラスプールまでは小さな村々が点在。
険しい山岳地帯の谷間に暮らす人々を眺めつつ
バスはどんどん高度を上げていく。
風もどんどん冷たくなり、冬先のような寒さに。
大した装備もせずにバスに乗り込んでしまったため、ひとりバスの中で凍える羽目に。
しかも私が座った席にはなぜか窓が取り外されていて、風がびゅーびゅー。


寒さに震えつつも、到着したシャンドゥール峠。



ここは、標高3720mと、富士山とほとんど同じくらいの高所にある。
茶屋があり、太陽が出て少し暖かくなってきたので
青空の下でしばらく休憩。




この高地では、毎年7月にチトラールVSギルギットのポロの試合が行われるのだそう。
富士山と同じ高さの峠でポロなんて過酷・・・
でもその時には各地からたくさんの観客が集まるというし
ぜひ、いつか機会があったら見て見たいなあ。。





峠を後にして、ゆっくりゆっくり今度は高度を下げていく。
ぽつぽつと人や村が現れ始めて
畑仕事をする人々や元気に遊ぶ子どもたちを横目に見つつ
どんどん景色が変わってゆく。




乳白色の川やポプラ並木が美しい。




今は夏だから実りも多くて過ごしやすいけれど
ここで一年中生きていくとなると、大変だろうなあ。


グピスあたりからは舗装された道に変わり
ギルギットまではスムーズな移動だった。


結局14時間近くかかり、ギルギットに到着。


ギルギットでは、あまり綺麗ではないけど一泊だけだし
前回泊まったホテルに行こうと思っていたのだけど
マスツージから同じバスに乗ってきたパキスタン人が
「マディナゲストハウスがいいよ」とのことだったので、そちらを覗いてみる。




マディナゲストハウスは昔から外国人の旅人定番の宿だったらしいのだけど
ここ数年の噂だとあまりいい話を聞かなかったのでずっと避けていた。
でも、行って見たら全然そんなことなくて、とっても居心地がよさそうな感じ。




現在のホテルのマネージャーは、
大学で2年間日本語を勉強したという、大の日本好き!
一泊の値段はツインルームで1000ルピー。
ナディアとシェアで、一人500!部屋も綺麗でした。

案外繊細で、パキスタンでは基本寝る時トラベルシーツを使うというナディアも
「ここならトラベルシーツを使わなくても寝れる」とのこと。
他にも、イタリア人、ドイツ人、韓国人のツーリストが宿泊していた。
スタッフの感じもとても良かった。
ギルギットに泊まるなら、これからはここで決定だな。
マディナゲストハウスとマディナホテルの二ヶ所があるので注意。
今回泊まった安い方は、NLIチョークの近くの宿。


ギルギットでは、ここに来たら絶対食べたいと思っていたマントゥを。
パキスタン料理ではないけど、なんだか懐かしい味だった。


一度ステイしたことのあるギルギットに到着し
なんだか心がホッと落ち着いた。
外務省曰く「渡航するな」というレッドエリアも無事に抜け
ここからは少し肩の力を抜いて旅ができそう。


明日はいよいよ、フンザ!



Y.

2017.825

Gilgit PAKISTAN




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