2017-08-09

カラチファミリーと過ごした日【パキスタン】

カラチのジンナー国際空港は
イスラマバードのそれよりずっと近代化されていて
綺麗で快適な空港だった。

歩くエスカレーターを見たときは、少し驚いた。




何はともあれ、
パキスタン最大の都市、カラチに到着。





昨日同じホテルに宿泊していて、
フライトも同じだった、パキスタン人のソーハ。
彼女はカラチから車を3〜5時間走らせたところにある
ハイデラバードという町の出身。

「家族が車で空港に迎えに来てくれてるの。
よし良ければ、あなたのホテルまで一緒に送り届けるわ。」
と、言ってくれた。

ハイデラバードとは方向が違くて遠回りになってしまう、
申し訳ないよ。と返すと、

「気にしないで、あなたはカラチに来てくれたゲストだから。
誰だってそうすると思うわ。」
そう快く答えてくれたので、お言葉に甘えさせていただくことに。


空港の外に出ると、
彼女の両親と兄弟、いとこもみんな、
笑顔で迎えてくれた。

突然のことで、見ず知らずの外国人であるにもかかわらず
みんな私と会えたことをすごく喜んでくれた。

「良ければ、みんなで一緒にランチしない?
それに、カラチに住んでいる私たちのいとこ家族にも、
あなたのことを紹介したい」
と言ってくれて、まずはいとこの家にお邪魔させていただくことになった。


“突然訪問したら、嫌じゃないかな・・”
と、少し心配していたのだけど
すぐに、取り越し苦労だったのだとわかった。

美味しいお茶をいただき、
それから、質問の嵐。
「なぜパキスタンへ?君ひとりで?」
「兄弟はいるの?何人家族?」
「日本では何の仕事をしているの?」
とお決まりの質問から、
日本の文化のことまで、たくさん話した。

家族やいとこみんなに囲まれて
最初はちょっと戸惑ってしまったのだけど
みんなキラキラした目でこっちを見て
フレンドリーに話しかけてくれたり
私がちょこっとウルドゥー語を話すと
ケタケタ笑って大喜びしてくれたり。
そんな中にいたら、いつのまにかこちらも笑顔になり
すっかり打ち解けている自分がいた。


そして、記念撮影。



「うちに泊まって行って」
そう言ってくれた、いとこ家族。


さすがに断ったけれど、とても嬉しかったな。



いとこ家族とお別れをし、
カラチ中心部に向かって車を走らせていると
立派な霊廟の前を通りかかった。
“カラチでとても有名な観光スポットだから”
と、連れて行ってくれると言う。





ここは、
パキスタン建国の父で初代総督
パキスタン紙幣にも描かれている、
ムハンマド・アリ・ジンナーの霊廟。


古典的なイスラム建築様式と現代的なデザインで造られた、
大きな大理石製のドーム。




ドーム内には、銃を持った数人の兵士がいる。

たくさんのパキスタン人に見守られて
ジンナーさんは中央の棺のなかに眠っていた。



ドーム内や、お隣のジンナー博物館では
ソーハや彼女の兄弟たちが、
一生懸命になって英語でガイドしてくれた。

「楽しんでる?」と常に気にかけてくれる。
みんな、なんて優しい子たちなんだろう・・。



廟のまわりは公園のようになっていて、
カラチの人々の憩いの場にもなっているようで
みんなそれぞれに、穏やかに過ごしている様子だった。





ジンナーさんのお墓を後にし
みんなで遅めのランチをとった。
お金を払おうとしても、
「君は私たちの家族のようなものだから」
と言われ、受け取ってもらえなかった。
その上、このあと数時間かけて自分たちはハイデラバードに帰らなければならないのに
「他にどこか行きたい場所はない?連れて行ってあげるよ」
と。
さすがに申し訳ないので、お断りをさせていただいた。
そして、ホテルへと向かう。


ソーハ家族はカラチ市内には詳しくなく、
私が行こうとしている名の知れぬホテルに辿り着くなど、
容易なことではなく。
私のマップアプリを見てあーでもないこーでもないと
いっぱい議論してくれて
あちこち彷徨い近くまで来たのだけど、
結局たどり着かず。
このあたりの地理に詳しい地元のタクシーを拾うことになった。


タクシーを拾うのも交渉も
みんな家族がやってくれた。
最後に、私が一人で旅をしても困らないように、
タクシーなどお金を払う時の交渉の仕方や
旅行をする上で気をつけるべきことなど
色々とレクチャーもしてくれた。笑


「あなたはもう、私たちの家族同然だからね」と、ソーハ。
ママは、ウルドゥー語で「私の可愛い娘」と言ってくれた。


本当に本当に、
暖かい家族に出会えて、涙が出るよ。。


ありがとう、本当に。。





もしも自分だったら
突然やって来た見ず知らずの外国人に
こんなに親切にできただろうか・・

「家族を大切に、お客様を大切に」
これは、イスラム教の教えでもあるみたいなんだけど
パキスタンの人たちって本当に、
「もうほっといて!」と思うくらい超ミラクル親切。笑


家族を大切に
友人を大切に
お客様を大切に

暖かく人情溢れる人たちの国、パキスタン。

そんなパキスタンの人たちが大好きだから
私はまた、ここに戻って来たんだろうな。



私も日本に帰った時に何か困っていそうな人を見つけたら
その時は、絶対に助けてあげたい。


ソーハのパパが、
「息子(ソーハの弟)を、3年後に日本に留学させたいと考えてるんだ。」
と言っていた。
もしも本当に留学することになったら、
その時は、彼らが私に親切にしてくれたように
私も彼を全力でサポートしてあげたいな。





パキスタン南部は、北部以上に外国人が少ない。
歩いていると、やっぱり目立ってしまい、
これほど注目されたことが今までにあったかな?
と思うほどに、好奇の目で見られる。


それでも、信頼できる家族と一緒にいたことで
不安になったり、不快な思いをすることなく
始終安心して過ごすことができた。



素敵な家族に出会い、その温かみに触れ、
最高にハッピーな1日だった。







Y.

2017.8.8
Karachi PAKISTAN






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