2017-08-20

アフガンにほど近い街へ【パキスタン・ペシャワール】



ラーワルピンディからペシャワールへの移動は
パキ人が「パキスタンNo.1のバスだ!」
と口を揃えていう韓国系バス会社のDAEWOO EXPRESSで2時間。
軽食付きの快適なバスで向かった。








ペシャワールは、パキスタン北西辺境州の州都。
辺境州って、なんだが魅惑的な響き。
でもここは今、外国人が安易に立入れる場所ではなく
外務省の海外安全HPを見ると
一面レッドゾーン(退避勧告エリア)となっている。

その理由は、地図を見れば明らか。



ペシャワールは、未だ紛争やテロの絶えない隣国アフガニスタンから
わずか50kmの場所にある。
ハイバル峠を越えた先には国境があり
その線を跨げばそこはもう、アフガニスタン。

私はどういうわけか、昔から
この国に惹かれてならないのだ。

アフガニスタン。
かつて、紛争が起きるよりも前、70年代には
バックパッカーのオアシスとも言われ多くの旅行者を惹きつけていた国。
行けばどれだけ素晴らしい景色が待っているのだろう…

でも、ここへ行くためには、
パキスタンに来ると決めたとき以上に
大きな覚悟をしなくてはならない。


私は、どこにいたって、死は身近にあると思ってる。
今は日本にいたっていつミサイルが飛んでくるかもわからない。
ヨーロッパに旅行すれば、いつテロに巻き込まれるやもしれない。
だから、パキスタンやアフガニスタンなど“危険”とされる国にいようが
世界中のどこにいようが“安全”だという保証はないと思う。
リスクの差はあっても、けっきょくは運次第。

もし旅先で死んだら、それはそういう運命なのだと、受け入れるしかない。
その覚悟を持って、自分で決めて、
自分の足で日本を出発して来た。

でも、自分の命は自分だけのものではないこともわかっている。
“行くな”とされている場所に行き、もしも何かがあったとき
それは自分だけの問題ではなくなってしまう。
家族にも、身の回りの人にも大変な迷惑をかけてしまう。

だから私は、今はアフガニスタンに行けない。

でも、同じくレッドゾーンではあるけれど、
ビザ取得自体困難なアフガンとは違い
パキスタンビザは簡単に取れるのし
ペシャワールは少なからず旅行者も居る(はず)。
パキスタン人から聞く話などいろいろ考慮して
“ここならギリギリ旅しても大丈夫だろう”と判断。


ペシャワールは、アフガニスタンにほど近く
アフガニスタンの内紛により避難民がたくさん流入して来た場所。
そしておそらく、ペシャワールは
アフガニスタン以外で、一番アフガニスタンの雰囲気に近い場所。
その雰囲気を味わいたいがために、
アフガン系の人々に出会いたいがために、この地に足を運んだ。





ペシャワールへ到着し、まずは目星をつけて置いたRoze hotelへと向かった。
ところがここペシャワールでも
基本的に政府の許可証がないと、外国人を宿泊させることはできないのだそう。
しかし、レセプションで対応してくれたスタッフのイルファンは
他に行く場所もなくて困るだろうと、
一泊のみの宿泊をokしてくれた。
私たち外国人を宿泊させるために、
イルファンはその日1日私たちが外出する際に
忙しい中責任を持って一緒について回って案内してくれるという。



イルファンは私たちが自分たちだけで出歩く際には、
 ホテルからあまり離れないこと。
 外出は出来るだけ短時間で済ませること。
 写真をむやみに撮らないこと。
 現地の格好をすること。
 決して、トライバルテリトリーに入ってはならないこと。
などを忠告した。


ペシャワールの雰囲気は、異様だった。
今まで訪れた他のどの都市とも違う。



ここは、独自の戒律をもったパターン人を始め
宗教的にかなり保守的なパシュトゥン族、厳格なイスラム教徒が多く暮らす場所。

女性が一人で外を出歩くことは好ましいことではないのだと言う。
実際に外を出歩いている女性はとても少なく、
歩いていたとしても女性はほぼブルカかニカブを身にまとっている。
簡単に写真は撮れないので、盗撮なのだが、女性はこんな感じで
目も含めた全身をブルカで覆っている。







ペシャワールに多く暮らすパシュトゥン族は非常に保守的で
特に女性にとっては制約の厳しい場所。

結婚は、親の決めた相手とする。
実際に結婚するまで顔を見ることはできない。
そして、結婚したら、基本的に女性は外で働くことはない。
家での掃除、洗濯、料理などが女性の仕事。

イルファンは、このことについて賛成ではないとのこと。
女性を家に閉じ込めていることは
奴隷のように扱っているのと変わらないのではないかと。
ペシャワールでも教育を受けた女性はたくさんいるので
学校の先生になったり、外で活躍できる場面はたくさんあるはずだ、
とイルファンは言っていた。


女性だからという枠に縛られず
わりと自由に生きてきた私から見ると、
女性にとって、
ここはとても生きづらい場所だな、
と感じた。


そしてここペシャワールは
外国人にとって必ずしも安全な場所ではないのだ。


イルファンは、「まずは現地の格好をするべき」
と言って、私たち二人にシャルワールカミーズを作る手配をしてくれた。

一緒に旅してるTさんは、レディメイドの男性用シャルカミを購入。
私は、イルファンの奥さんのシャルカミをひとまず貸してもらい、
これでひとまず、町歩きの準備は整った。




夢だったペシャワール。
安全に、散策ができることを祈って。







Y.

2017.8.13
Peshawar PAKISTAN




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