2017-06-08

長寿の里と、106歳のおじいちゃん【パキスタン・フンザ】

2017.03.13
カリマバードから徒歩で10分くらい少し下った所に
ガニシュという村がある。

私が宿泊しているオールドフンザインのオーナーやスタッフのほとんどが
このガニシュ村に住んでいるらしく、「のどかでいい村」らしいので
この日はガニシュ方面に歩いて行ってみることにした。





こんな感じの静かな農道をのんびり進んでいたら
小川に水汲みに来ていた女性に声をかけられた。

その女性は英語がほとんど話せなかったのだけど
女性『何をしてるの?』
私「散歩してる」
女性『うちがすぐそこだから、チャイを飲みにおいで』
という感じでジェスチャーでなんとなく伝わり
お家にお邪魔させていただくことになった。


まずお出迎えしてくれたのが、このヤク。


女性の名前はシャーマビービーというらしい。
パキスタン人の名前は私たちには馴染みがないので覚えるのが大変。
聞いてもすぐ忘れてしまうので、名前を聞いたらすぐメモするようにしていた。
シャーマビービーの名前もメモメモ。
彼女はガニシュ村に住んでいて、5人兄妹のお母さんだ。

家にお邪魔させてもらうと、彼女の娘のヒナとその友達が迎えてくれた。
彼女たちは学校で勉強しているらしく少し英語で話せたので
シャーマビービーとの通訳をしてくれた。


フンザブレッドとヤクのフレッシュチーズ、チャイでおもてなし。
味は質素だけどなんだか体に良さそう。


シャーマビービーは、近所の家や、従兄弟の家にも案内してくれた。

最初に案内してくれた家で会えたのが、このおじいちゃん。

なんと年齢は106歳で、ガニシュ村で最長老のおじいちゃん!
106歳の方って日本でもほぼ出会うことはない。
さすが長寿の里、フンザ。
このおじいちゃんは、今は家で寝て過ごすことが多くなってしまったみたいだけど
少し前はバリバリ農作業をやっていたらしい。
菜食と毎日飲むラッシーが、長生きの秘訣とのこと。

あと、フンザにいる間に「フンザの健康の秘訣って何?」と色んな人に聞いてみたところ
『フレッシュなフルーツをたくさん食べている』
『山岳地帯で農業など体を動かす仕事が多いから、自然と体が鍛えられ丈夫になる』
『時間の流れ方がゆっくりで、みんなせかせか生活していない』
『食事内容がワンパターンだから、胃や体に負担がかからない』
など色んな回答があり、なるほど〜と納得。

おじいちゃんの家の後は、シャーマビービーの従兄弟の家に。

こちらには、フンザのおばあちゃまが。
この家でもフンザブレッドとチャイでおもてなししてくれた。
宿で教わった、パキスタンの言葉での“いただきます”
“ビスミッラーヒルラッマーンネルラッヒーン”を言ったら
なぜかみんな大爆笑。
そのほかにも知ってるウルドゥー語を少し話したら
すごく盛り上がって「ウルドゥー語話せるの?」と喜んでくれた。

時間が遅くなって来たので、お礼を言って
「そろそろ宿に戻るね」と言ってみんなとお別れ。

シャーマビービーの娘のヒナは、男兄弟しかいなくて
私と話せたことがすごく嬉しかったみたい。
「5日後にまたご飯を用意してるから、お昼頃遊びに来てね」
と言ってくれた。


ちょっと散歩に行くつもりで歩いていただけだったけど
思わぬ出会いがあってガニシュの人たちのおかげで素敵な一日になった。


*end*



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